テント 強風

【知らないと危険!】テントの強風対策、心構えできていますか?

キャンプ中の強風で、テントやタープをいつ撤収しますか?
キャンプを中止するほどの強風に遭ったことはありませんが、風に備えどんな事ができますか?

そんな疑問にお答えします。

テントを撤収するタイミングはベテランのキャンパーでも難しいですね。

重要

とっても大切なことは、テントを撤収できる時は、まだ余裕があるとき。

強風で、もうヤバいと感じた時はもうすでに時遅し、ということ。

テントを畳むこと=テントを壊す行為になってしまいます。

余談ですが、台風が近づく時期に一度キャンプをしたことがあります。

わたし自身、キャンプ初心者だったので、風が強くなる前に撤収。車で寝ることにしました。

翌朝他のキャンパーのテントが壊れてるのを見て悲しくなりました。

その経験から、天候が荒れることが予想される場合、まずはキャンプを中止し、身の安全を確保することが大切ということを痛感しました。

キャンプを安全に楽しむために、風の怖さを再認識することと、風に対する対策をお伝えします。

 

キャンプの敵 「風」の驚異

キャンプをするときにまず天気予報でチェックする、雨予報。

雨を恐れがちですが、もっともっと怖いのは「風」なんです。寒さや、雨、雪などは、テントさえしっかりしていればしのげますが、強風はテント自体を飛ばしてしまったり、ときには破壊してしまいます。

キャンプの続行自体を困難にしてしまうことがあります。

ただ、普段、天気予報で「風」を気にしている人は少ないのが現実です。

そのため強風に気づくことができず、いざキャンプ場に着いたら、風が強くてテントの設営が困難だったり、アイテムが壊れてしまう、なんてこともあります。

そんなことにならないように、

  • 風がもたらす被害
  • 風に対する対策

をじっくり見ていきましょう。これで被害を最小限に抑えられます。

風により、テント設営が困難になってしまったキャンパーさんの動画です。

 

風の影響を受けやすい季節

3-5月(春)と9-11月(秋)は、暑すぎず寒すぎずキャンプに最適な季節です。

一方で、風に悩まされることが多い季節でもあります。

春は「春一番」「メイストーム」と呼ばれる強風が吹き、一年でもっとも風が強くなる時期です。

秋は、春ほどではありませんが、台風と秋雨前線などの影響で突風や竜巻が起きることが多く、油断できません。

ポイント

これらの季節、晴れていると少々風が強くてもキャンプに出かけたくなる気持ちはわかりますが、風は雨よりも危険な面があります。

また、天気も変わりやすく、急な突風に見舞われることもあります。

では、風によりどんな被害がでてしまうのか再確認しておきましょう。

 

強風で起こりうる被害

  • テントが飛ばされる
  • ポールが折れ、テントが壊れる
  • フライシートが破れる
  • 抜けたペグがガイロープとともに暴れ、脇に駐車していた車の窓ガラスを割る
  • 飛んだタープがほかのキャンパーのテントや樹木などに引っかかる
  • テーブル、椅子、クッカーやお皿などが飛ばされる
  • 焚き火の火がテントやギアにうつる

など、命に関わるような被害もあります。

強風が吹き始めたら飛ばされる前に、撤収するのが基本です。

わたし自身、食事中に突風にあったことがあり、食器、椅子が飛ばされ、調理器具が倒れてしまいました。

食事がとれなくなってしまい、とても困った経験があります。

 

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どの程度の風までキャンプ可能?

山岳用の小型テントはペグでしっかり固定したり岩陰や風向きなど防風を考慮すると、風速20m/sにも耐えられます。

大型のファミリーテントでは風速7mでも設営困難となり、ポールが曲がるなどのトラブルにもあってしまいます。

就寝中にテントが倒壊することもありますので、早めの撤収判断が懸命です。
風速7m 長髪が風ではげしく乱れるくらいの強さ
風速20m 大人でも身体を60度くらいに傾けないと立っていられず、子供なら吹き飛ばされてしまうような風の強さ

 

風対策をしっかりと

風に対する対策を知っていると、急に天気が変わり、突風に吹かれても被害を最小限に抑えられます。

風に強いキャンプ場を選ぶ

風が強い季節や天候が続いている場合、キャンプ場を選ぶ時点から、「風に強いャンプ地  」を選ぶ事が最善です。

風に強い場所

【森林の多いキャンプサイト】

木々が風からテントを守ってくれます。

木が風に揺れガサガサ音はしますが、風の影響を直接受けることが少ないので、木が密集した場所の近くはテント設営の穴場スポットになります。

注意ポイント

海や景色の良い高台でのキャンプは気持ちいいですが、風の餌食となりやすい危険な立地でもあります。

風が強いことが想定される時、もしくは風に対して優位にキャンプをしたい時には林間サイトを選びましょう。

フリーサイトであれば、車を風上に置くのも風よけになります。

ダイレクトに風を受けにくく、より安心感を得られるのでオススメです。

風に弱い場所

【高原の開けたキャンプサイト】

視界が広く、景色がきれいなところも多い高原キャンプ場ですが、風に弱い立地でキャンプサイトとしては要注意です。

風を遮る物がなく、風の影響を強く受けてしまうというのが理由のひとつ。

【川沿いのキャンプ場】

高原のキャンプ場同様、風の影響を直接受けやすい場所です。

メモ

夏でも涼しい河岸は、風の通り道になっている場合があります。

上流であれば、木々が風除けになってくれる場合もありますが、少し広めの川岸は注意が必要です。

タープは低くするか、諦める

キャンプサイトで風の影響を一番受ける設備タープです。

特にオープンタープは少し強風が吹けば、飛んでいってしまうこともあり、周りの木などで破れてしまうこともあります。

ポイント

風が強い状況では、初心者の方やタープ張りに自信のない方は諦めるが無難。

そして、木陰を見つけてテントを張るようにしましょう。

どうしてもタープを張りたい時は、タープをテントと同じくらいの高さまで下げて設営するのをオススメします。

全体に低くなってしまい、いつものような開放感はありませんが、風にあおられにくくなりました。

 

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テントの入口の向きを考える

山岳でも幕営地を選ぶことの次に重要なのがテントの入口の方向です。

風がどちらから吹いているか入念にチェックし、風上に入口が向かないように設営します。

以前テントに突風を受けた際、周りのテントはあまり影響を受けていませんでしたが、わたしのテントだけ直接風を受けました。

テントが飛んでいきそうになり、ポールが少し曲がってしました。

風に対する入口の位置の大切さを感じました。

ペグはしっかり打つ

風が強いとわかっている場合には、初めから鍛造ペグをしっかり打ち込んでおくことが大切です。

ポイント

山や海では風向きが分単位で変わるケースがあり、ペグを打つときは、しばらくの間風の吹き方を観察することが重要です。

わたしは、アルミペグを使っていましたが、再度強く打ち込む際に曲がってしまった経験があります。

それからは地面をがっちりとらえる20㎝以上の鋳造ペグを使っています。

ただし、ぬかるみ、砂浜、雪などの柔らかい地面の場合は、鍛造ペグだと表面積が少なく摩擦力が足りないので、逆に抜けやすくなってしまいます。地面のコンディションを見極めることが大切です。

ガイロープもしっかり張り、正確にペグダウン

風がある日はガイロープをガッチリ張って固定しましょう。

わたし自身、一度おうちゃくをしガイロープを張らずにキャンプを始めたことがあります。

急に風に吹かれ、テントが飛ばされてしまいそうになった経験があります。

経験をしないと、ガイロープの大切さに気付けないこともありますが、自然の中では天候が急に変化したり、何が起こるかわかりません。

事前に色々なことを想像して、予防しておくことが大切です。

ペグダウン角度

メモ

ペグを打ち込む時は地面に対して直角に打ち込むのではなく、張っているロープに対して直角になるようにしっかりと打ち込みましょう。

テントについているガイロープやペグは全て使用して、しっかりと設営するのが肝心です。

焚き火は無理にしない

風が強い中、火をおこし焚き火をスタートさせてしまうと、舞い散る火の粉はコントロールできないのでとても危険です。

注意

風にのって火の粉が遠くまで飛んでしまうと、山火事になる危険性もあります。

わたしは、強風下でも安全に暖が取れ、料理もできるように、バーナーやコンロを準備しています。

寝る前には、しっかりと片づけを

夕食を終えて焚き火を楽しんだら、そのままゆっくり横になりたくなりますよね。

でも夜中に急に強風が吹くことも考えられます。

サイトに広げた道具は、出来る限り就寝前にテント内に入れるか、車にしまいましょう。

ポイント

テントは人が中にいれば飛ばされる危険は低いですが、細々とした荷物が広がったままだと、飛ばされてしまう可能性もあるので注意です。

 

【知らないと危険!】テントの強風対策、心構えできていますか?: まとめ

  • キャンプの敵 風の驚異
  • 風の影響を受けやすい季節
  • 強風で起こりうる被害
  • どの程度の風までキャンプ可能?
  • 風対策をしっかりと

キャンプの本当の敵は、「風」ということを再認識できましたか。

楽しむためのキャンプでも、無理をしてテントを張って、壊してしまったりケガをしてしまうと元も子もありません。

まずは風の驚異を知り、余裕があるうちは撤収、撤収が無理なら、真っ先に身の安全の確保に尽きます。

ぜひ安全に楽しいキャンプを続けましょう。

 

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