風に備えて、しっかりと強度があるロープの張り方と結び方を教えて下さい。
そんな疑問にお答えします。
ガイロープ、しっかりと張れていますか。
そう聞かれると私自身もハッとしてしまいます。
正直なところガイロープを使わなくてもキャンプは出来てしまうこともあるので、おうちゃくをして使わなかった事が何度かあります。
でも、ガイロープにはちゃんと役割があり、使わなかったり、適当に使ってしまうと危険な目にあう可能性もあるので十分注意する必要があります。
つい手を抜いてしまいがちなガイロープを張る作業。
役割を知れば、もっと安全に、快適にキャンプができるようになります。
ガイロープの役割
わたしの経験談
風もなく、天気に恵まれた日だったので、早くキャンプを始めたい気持ちも重なり、ガイロープを張りませんでした。
数時間後、急に雲行きが怪しくなり風が強く吹いてきました。
テント内に入れていた荷物のおかげでテント自体は飛びませんでしたが、ポールが曲がってしまいました。
そんな経験もあり、改めて、手間をかけてでもガイロープを張る大切さを痛感しました。
では、早速ガイロープの役割から見ていきましょう。
テントが飛ばされないようにする
一番の理由はもちろんこれです。テントが飛ばされないよう、しっかりとテント所定の位置にペグダウンしてガイロープを張りましょう。
ここに注意
強風に吹かれると、荷物や人が入っていてもテントが飛ばされるだけでなく、テント生地が破れたりポールが折れてしまうこともあるので注意です。
雨の日の浸水を避けるため
ガイロープを張ると雨の浸水を防ぐことができます。
ポイント
ガイロープを張らないとインナーテントにべったりくっついてしまい、フライシートとしての役割を果たさない事があります。
注意しましょう。
インナーテントとフライシートの間に隙間を作るため。
ガイロープを張ることで前室を作ったりインナーテントとフライシートの間に隙間を作ることができます。
ファミリーテントは通常、ダブルウォールテント(インナーテントとフライシート)で構成されています。
ポイント
フライシートをガイロープで張ることによってインナーテントとの隙間を作り、結露を防止したり前室を作る役割があります。
テントを綺麗にさせる
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シワを減らし見た目をピンと張る事でテントを綺麗に見せる事ができます。せっかく張るなら凛と張りたいですよね。
なかなかシワひとつなく張るのは難しいのですが、慣れてきたら意外とコツがわかってきます。
ポイント
シワがないと、落ち葉などもテントにくっつかないので、撤収時のメンテナンス時間の短縮にもなります。
ガイロープ使用するときの注意点
キャンプやピクニックに行く前には、ガイロープの点検をしておくことをオススメします。
- ほつれや擦り切れがないか
- 切れかかっているロープはないか
注意
切れかかっているロープを使うと思わぬ事故や怪我の原因になります。
使うたびに点検することを習慣にすれば、未然に防ぐことができます。
長年使用しているロープは注意
普通に使っていても長期間の使用でロープも少しずつ劣化していきます。
自在金具を使っている場合は、摩擦の力でロープを固定しているので、部分的に消耗していきます。
わたしの経験ですが、アルミ製のものはバリがあると摩耗が激しくなるので、消耗も早いです。十分注意しましょう。
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ロープはなるべく濡らさない
雨でロープが濡れてしまうのはよくありますが、濡れることによってストッパーとしての能力が低下してしまいます。
劣化を早める原因にもなってしまいます。
ポイント
汚れたロープを洗うときは、濡れたまま直射日光には当てず日陰干しにしましょう。濡れまた放置はNGです。
ロープの摩擦熱に注意する
力いっぱい引っ張ったりすると、摩擦熱でやけどをしたり擦り傷を負ってしまうことがあります。
わたし自身、ロープを張っていたときに、手のひらが赤くなり、ひりひりした経験があります。
思わぬ怪我につながってしまうこともあるので、ロープを扱う時は必ずグローブをつけるようにしています。
手だけでなく、足なども素肌の露出が少ない服装を心がけた方が怪我防止になります。
ロープを直接地面に置かない
ロープを一旦地面に起きたい時などは、収納用バッグやナイロン袋などの上に置きましょう。
ロープの網目の中に砂や小石が入ると摩擦で繊維が擦り切れ、強度が低下してしまうからです。
注意
地面においていると踏んだり絡まったりして転倒してしまう恐れもあるので、置き場所には十分気をつけましょう。
ロープを傷つけない
焚き火やバーナーの火が当たる場所での使用は控えましょう。
また、刃物を当てたり石の角でこすったりすると簡単に切れてしまうこともあります。
注意
少しでも切れ目が入ってしまうと強度が極端に低下するので十分気をつけましょう。
ガイロープのお供【自在金具】
引用出典:amazon
テントやタープを張る際にあると便利な自在金具。
テントやタープなどを張る際、ガイロープに結んで使用します。
自由自在にガイロープの張り具合を「強めたり弱めたり」できます。
ガイロープがしっかり張れていないと、テントやタープにたるみができ雨や風に弱くなってしまいます。
自在金具の素材
自在金具は主に2つの素材で作られたものがあります。
- アルミ
- プラスチック
これらの素材にはメリットとデメリットがあるので、一緒に確認しておきましょう。
アルミ
メリット
- 耐久性が高く軽量で
- 踏んでも壊れない
- ロープがスムーズに通過する
デメリット
- 価格が高い
メモ
簡単に壊れるものではないので、何がいいか迷ったらアルミを選んでおけば失敗は少ないです。
プラスチック
メリット
- 低価格
デメリット
- 耐久性が低い
- 踏んで壊れてしまうことがある
自在金具の仕組み
自在金具にはさまざまな種類がありますが、どれも構造はとってもシンプル。
ガイロープを穴に通し、引っ張ってテンションをかけると、摩擦により固定されてストッパー機能を果たします。
ポイント
自在金具を使用する大きなメリットは、「固定」するだけではなく自由に「緩める」こともできるという点です。
これで、ガイロープもピンと張れ、テントもパシっと綺麗に設営できます。
使っていくうちにコツも掴めてきますので、ぜひ取り入れてみましょう。
2つ穴タイプの自在金具の使い方
出典引用:amazon
2つ穴タイプの自在金具は、上の写真のようにロープを通し、末端に結び目を作って使います。
結び目がある部分を下に向けて、ガイロープを引き出し、輪を作りペグに引っ掛けます。
自在金具を上に引き上げることでテンションがかかります。
自在金具の穴の部分とロープとの摩擦で固定される仕組みです。
三角形の3つ穴タイプの自在金具 の使い方
引用出典:amazon
3つ穴タイプの自在金具は三角形型や丸型に多く見られます。
2つ穴の自在金具と比べるとガイロープにかかる摩擦が増えるため、ゆるみにくく、ストッパーとして強力になります。
自在金具の穴部分とロープとの摩擦で固定される仕組みです。
ただ、その分結び方はやや複雑です。
- 三角形の頂点の裏側から表側に向けてガイロープを通す
- 続いて溝のもう一方、底辺側の穴から裏側に向けてガイロープ先端を出す
- 最後に残った3つ目の穴に通し、ロープ先端を固定すれば完成です。
自在金具とガイロープの使い方。こちらを参考にしてみてください。
ガイロープの選び方
引用出典:amazon
次にガイロープを詳しく見ていきましょう。
買い換えるときの参考にもしてください。
種類もたくさんあるので、目的、用途にあったものを見つけましょう。
強度・結びやすさを考慮して、【太さ】で選ぶ
ガイロープの太さは、径2~5mmまで、商品によって様々な種類があります。
- メリット - 太いほうが強度が高い
- デメリット - 太い分結びにくい。かさばって持ち運びにくい
そのため、径4~5mmのタイプを目安に選ぶのがおすすめです。
テントやタープの設営にはロープにテンションがかかるので、耐荷重が大きいタイプが適しています。
ガイロープを購入する際は、耐荷重もチェックすることを忘れずに。
豆知識
ロープに編み込まれている糸の本数が多いほど耐久性が高くなるということ。
アウトドアショップの店員の方に教えてもらいました。ぜひ参考にしてみてください。
ロープの素材で選ぶ
ナイロン製
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強度が高くテントをしっかり設営できます。
メリット
耐衝撃性、耐摩耗性に優れ、強度が高いのが特徴です。
しなやかで、伸縮性もあるのでロープを張りやすく、テントをしっかりと設営したい場合に使えます。
デメリット
水に弱く、水分を含むと繊維がかたくなるのがデメリットです。
ポイント
そのため、雨や雪などが降りやすい時期や、湿気の多い場所での使用には不向きです。
ポリプロピレン製
低価格で耐水性に優れています。
メリット
耐水性に優れている上、軽量。雨の多い季節や、水辺のキャンプやアクティビティなどの際も安心して使えます。
価格が安価で、比較的入手しやすいのも魅力です。
デメリット
紫外線に弱く、劣化しやすい点に注意しましょう。
ポリエステル製
様々な使用シーンに対応できます。
メリット
耐水性に優れていて、あらゆる気候や場所に対応できます。
デメリット
伸縮性はあまりないので、ナイロンと比較すると、強度の面では劣ります。
ポイント
定期的に買い替えたり、ナイロン製のテントロープと使い分けたり、などの使用方法もおすすめです。
色で選ぶ
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好みのデザインや視認性の高い色を選びましょう。
テントロープの色は、様々なカラーバリエーションがあります。
外でも見えやすいように、明るいビビッドなカラーを選ぶことをオススメします。
また、蛍光色や反射材が編み込まれているタイプもあります。
ポイント
ライトを反射しやすいため、夜間や暗い場所でも視認しやすいので転倒に繋がりやすい夜も安心です。
わたしは、子供たちが、緑が多いところでも見えやすい赤を使ったり、夜子供たちが足を引っかけないように、反射材が組み込まれたものを使っていました。
では、早速ガイロープを結んで行きましょう
ガイロープ結び方と張り方
代表的な結び方と、張り方を説明していきます。
メモ
この3つの結び方ができれば、いろんなことに応用できます。
また毎回使うので繰り返しやっているとすぐに覚えられます。
- もやい結び
- 自在結び
- ひとえつぎ結び
もやい結び
もやい結びは「キング・オブ・ノット(結びの中の王様)」と呼ばれるほど有名な結び方です。
もともと船を係留する際に使われていました。
メモ
力が加わっても輪の大きさが変わらず、キャンプでは様々なシーンで大活躍するので覚えておきましょう。
不器用なわたしでも、3回やれば慣れました。
自在結び
結びつけたいもの同士をつなぎとめ、ピンと張った状態にできるのが、「自在結び」。
金具によって張りを調整できる「自在付きロープ」があれば不要と思われがちですが、覚えておけば何かと役立つロープワークです。
自在金具が足りなくなったときに実践しました。覚えておいてよかったです。
ひとえつぎ結び
2本のロープをつなぐ結び方です。
結ぶのも解くのも簡単で強度も十分なのが特徴です。
ポイント
材質・太さの異なるロープを確実に結ぶこともでき、テンションがかかっているかぎり、緩むこともありません。
こちらで、3つの結び方が説明されています。見ながら練習してみましょう。
【知らなきゃ危ない!!】テントロープの張り方、大丈夫ですか?:まとめ
- ガイロープの役割
- ガイロープ使用するときの注意点
- ガイロープのお供【自在金具】
- ガイロープの選び方
- ガイロープ結び方
ガイロープを張ることの大切さを再認識できたと思います。
ガイロープにはいろんな役割があり、しっかり張る事で安全にキャンプで過ごす事ができます。
楽しいキャンプを安全に、快適に過ごしましょう。
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