衝撃を受けますね。
これまでテントを大事に使うための記事を書いてきた私としては。
そもそもテントサウナとは、テントの中で薪ストーブを焚き、サウナを楽しむ移動式サウナです。
最近になって注目を集め始め、イベントやレンタルで楽しむこともできるようになりました。
好きな場所で気軽に楽しめることで、サウナ好きやキャンパーの間で人気が高まっています。
初めてテントサウナに挑戦しようとしているあなたにとって、同じ目線で見れる記事なのでぜひ最後までお付き合いください。
目次
テントサウナの魅力
サウナは健康効果が高く、ストレス解消、不眠改善、デトックス効果(体内に溜まった有害な毒物を排出)、美容効果、安眠効果があると言われています。
サウナ後に水に入ることを温冷交代浴と呼び、血行促進や肩こり解消、冷え性の改善、アンチエイジング(抗加齢や抗老化)やダイエット効果も。
このサウナが海の砂浜、川の側、キャンプ場でできると、キャンプの楽しみ方も増えますよね。
キャンプに関わらず、自宅の庭でもできるのがテントサウナの良いところです。
テントサウナ用語
「セルフロウリュウ(熱したサウナストーンなどに水を掛けて、蒸気を発生させる)」や「ととのう(サウナ後の休憩で得られる浮遊感覚、研ぎ澄まされる感など)」などの用語が使われています。
【キャンプでサウナ】真冬にテントサウナを体験!移動式で運べる野外サウナ
冬にサウナは気持ちいいでしょうね。しかし驚きの価格。それでもテントサウナを楽しみたい、サウナ好きの私やキャンパーたちは負けません。
試行錯誤して自作でのテントサウナ作りに挑戦しています。実際にテントサウナを作ってみて、「こんなところに気を付ければよかった」という意見も含めてご紹介します。
テントサウナの自作:3つのポイント
近くに海も川もないため、今回は庭で作ります。車をどかせば入るかな。
ポイント1:テントサウナの壁
始めからサイドシートのついたタープテントなどを使う場合、この工程は省かれます。すいません、私は省きました。
壁がない場合、屋根付きのテントに別売りのシートやマットを壁として設置する必要があります。
暖かい時期であれば、ブルーシートを代用してもいいかもしれませんが、断熱性はないでしょう。
薪ストーブをたくさん燃やさなければならず、薪代がかかります。
断熱マットを壁に使ってもいいとは思いますが、四面全部となると財布が。
それに屋根と壁のつなぎ目に隙間ができないような補強も必要ですし、結果、壁のついてるタープテントを選びました。
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注意
床のあるテントは、薪ストーブ、熱したサウナストーンなどの落下によって火事になる危険があるため、使用しないように。
ポイント2:煙突と煙突口の位置を決め、生地をカット
薪ストーブの煙突が上に伸びていれば屋根に、横に伸びていれば壁に煙突口を作ります。
薪ストーブ自体をテントに触れない配置にするため、延長用の煙突セットが必要でした。
ご存じとは思いますが、煙を外に出さないとテントで一酸化炭素中毒になります。
私が購入した煙突セットは縦長なので、屋根に煙突穴を開けました。
煙突の配置には、煙突を固定する器具も必要です。
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薪ストーブの位置を決め、煙突が突き出る部分の生地をカットします。煙突がテントの生地に触れないように、十分な大きさが必要です。
しかし発火を恐れるあまり、カットしすぎて熱の逃げる隙間も大きくしてしました。十字とかに切れば良かったです。
十字に切る場合でも、カットした生地が煙突に触れないようにしましょう。そしてカットする際は、塞ぐことも考えましょう。
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注意
フラッキングキットで煙突口を作る場合はフラッキングキットに合わせたカットが必要です。
ポイント3:生地と煙突を触れさせない加工
慎重にならなければいけないのがこの工程です。煙突の高温でテントが発火する危険を避けるため、生地に煙突を触れさせない状態にしなければいけません。
煙突に断熱マットを巻いて生地に触れないように配置した後、煙突口の隙間を耐熱クロスで塞いでみました。
しかし煙突に触れた部分の耐熱クロスのカーボンは、長時間高温にさらされたせいで、固くなってボロボロに。次回は違うクロスを検討します。
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他にはフラッシングキットを使う方法が良いでしょう。
不器用な私は断念しましたが、フラッシングキットは、テントから煙突を放出するための「煙突出口キット」です。
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完成した自作のテントサウナで薪ストーブを点火
テントも出来たので、さっそく薪ストーブに火を起こしてサウナストーンを暖めます。除湿器で乾燥させた薪はよく燃えました。
薪に水分が多いとしっかり燃えず、温度が上がらないばかりか、一酸化炭素が多く発生します。
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使用したサウナストーンは熱に強く、急激な温度変化への耐久性があります。
その辺の石を使うのはやめましょう。耐久性のない石は割れたり、はじけ飛んだりと事故の元です。
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注意
テントで薪ストーブを扱う場合、一酸化炭素中毒チェッカーを必ず設置しましょう。
一酸化炭素が充満して警報音がなったら、テント内を換気します。またサウナをする場合は、緊急時に救助できるよう複数人で行いましょう。
私は家の庭でやったので、外気浴とはいきませんでしたが、家族でロウリュウし合ったり、水を掛け合って、存分に楽しみました。
ご近所さんは不思議がっていましたが。
テントサウナは家族や友人と楽しめるプライベートサウナです。飲食もロウリュウも自由で、自然の景観の中で外気浴ができる解放感が魅力です。
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注意
サウナで使用したテントはロウリュウの水蒸気で濡れてしまいます。
放置しておくとカビや臭いがついてしまうため、すみやかに乾燥させましょう。
現在はリーズナブルなテントサウナも販売しています。
自作テントサウナに必要なおすすめアイテム
自作を考えているあなたに、これだけあれば大丈夫と言ってもよいおすすめアイテムをご紹介します。
テントサウナの時だけじゃなく、普通のキャンプでも使えるものばかりなので持っていて損はありませんよ。
テントタープ
このタープテントは、屋根と横幕のすべての繋ぎ目にジッパーが付いているので、面倒がなくテント全体をほぼ隙間なく覆うことが出来ます。
1から自作したいというこだわりがある人には向いていませんが、最初はこのあたりが無難かと。
オプションでクリアタイプの横幕もあるので、自分で窓を加工する手間もありません。
普通のタープとしてももちろん使えるので、重宝しています。
ストーブ・煙突
ストーブがないとサウナは出来ませんからね。多くのキャンパーに昔から愛されている安心のストーブがこちら。
我が家も使っています。
煙突も用意しておかないといけません。
冬の寒い時期にも使えるので、使えるシーンは様々ですよね。
カーボンシート
煙突周りの断熱・防火に使用する、自作サウナテントには一番必要なアイテムです。
これがないとせっかくのタープが溶けてしまったり、一回で使いものにならなくなってしまいますので必ず用意しておいてください。
こちらも使い道はこれだけじゃなく、焚き火台なんかにも使えるので持っておくべきです。
自作のテントサウナを行う前に基礎知識とマナー
以下の場合にテントサウナを行うのは危険
- 風速10m以上。または強風、天候の悪化。
- 火器使用が禁じられている場所。
- 増水による影響が考えられる場所。
- 他のテントからは距離が取れない場所、周囲3m以内に飛び火するものがある場所
テントサウナ使用中の注意
- テントの固定に緩みがないか定期的な確認
- 吸気口がある場合は必ず開けて使用
- 高温になったサウナストーンの落下に注意
- 薪ストーブの煙突に傾きがないか注意
- 火災に備え、水を張ったバケツや消化器などの用意
- その辺の石は熱で爆ぜる危険があるため、専用の石を使う
- 水分補給。脱水症状や熱中症に注意
- メガネやアクセサリーは高温になるので外す
- サウナ内に可燃性の物を持ち込まない
- 飲酒後や子どもだけでテントサウナ使用しない
- 禁止されている川や湖への入水はしない
着火の際の注意と換気
- 着火前に薪ストーブの破損、煙突の連結に緩みがないか確認
- 吸気メッシュは開け、自然物などで塞がらないか確認
- ガス、可燃性物質を使用して薪ストーブに着火しない
- 乾燥した薪以外のものを燃料として使用しない
- 耐熱手袋の着用
- 一酸化炭素チェッカーの携行、設置
- 煙が逆流したら速やかに換気
- 熾火(赤く熱した炭火、燃え尽きた薪)のままテントに滞在すると一酸化炭素中毒の危険
- アロマオイル原液を薪ストーブにかけると、油分で炎が上がる危険
出典引用:テントサウナを楽しむ全ての人に最低限知っておいてほしいアウトドアの基礎知識&マナー
サウナは自作できるの?自作テントサウナの三つのポイント!:まとめ
- テントサウナは健康効果とプライベート用として活用できる。
- テントサウナは壁、煙突口のカット、煙突の加工の三つのポイント。
- テントサウナを行う前に基礎知識とマナーを覚えておこう。
テントはいろいろな可能性を秘めています。「あ、こうしたら面白そう」なんて遊び心が、新しい発見を生み出しています。
テントサウナを体験して楽しかったのもありますが、自分で考えて作ったことでの達成感も心地よかったです。
次回は別の方法で試してみようと思います。
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