そんな疑問にお答えします。
冬キャンプの強い味方、ストーブ。ストーブの位置は、テント内ならどこでもいいという訳ではありません。
一体どこに置くと暖房効果が高いのでしょうか。それは、ストーブの種類によって異なります。
大丈夫です。もう既にお持ちのストーブでも、適切な位置に置けば全く問題ないです。
これから買うという人のためにも、記事の後半では種類別におすすめのストーブをご紹介します。
ストーブの力を大いに活用したい冬キャンプ。快適に過ごすためにも、この記事を読んでストーブの最適な位置を理解しましょう。
目次
ストーブは対流型と反射型がある
ストーブは様々なデザインのものが売られていますが、主に2種類の型に分類されます。
1つは対流型、もう1つは反射型です。
では、この2種類はどのような違いがあるのでしょうか。
対流型ストーブとは
出典引用:Amazon
対流型ストーブは、本体が円筒状になっており、人が360度ストーブを囲むことができます。
熱くなった空気を上昇させ、上方で対流を起こして部屋全体に温かい空気の流れを作ります。
そのため、ストーブを中心に室内の上方が温まりやすく、足元はあまり温かくなりません。
こちらの写真は、トヨトミというメーカーの対流型ストーブです。
レインボー状に光るという楽しい一面を持つストーブ。
転倒しても灯油がこぼれにくい2重タンク構造となっています。
体験談
私が小学生の頃、教室ではこの対流式のストーブが使われていました。
昼休みに外で遊んだ後には、皆でストーブを囲んで暖をとった思い出があります。
ところが、どうしても顔だけがホカホカして、手足が温まらなかったという記憶があります。
今思えば、この対流式の「上方が温まり、足元は温まらない」という特徴のせいだったのですね。
反射型ストーブとは
出典引用:Amazon
反射型ストーブは、主に四角い箱型になっており、熱源の奥の反射板から熱を反射させて正面を素早く集中的に温めます。
冷えた手足をすぐ温めたい時には、対流型よりもこちらの反射型の方が活躍します。
こちらの写真は、コロナというメーカーの反射型ストーブです。
性能や燃費もよくお値段もこなれていて、反射型としてはベーシックなストーブです。
体験談
私が小さいころ、おばあちゃんの家ではこの反射型石油ストーブが使われていました。
自宅はエアコン派だったので、このストーブの温かさに感動した覚えがあります。
また、ストーブを付けた空間の心地よさも子供ながらに感じていました。
私は子供の頃アトピーがあったので、冬のエアコンをつけた部屋は苦手でした。
ところがおばあちゃんの家のストーブなら全然平気。
石油ストーブならエアコンのような酷い乾燥は起きないし、上にはヤカンを乗せてくれていたので加湿もばっちりでした。
そんな過去もあり、この反射型ストーブにはとても良い思い出が詰まっています。
テント内ストーブのベストな位置は?
テント内にストーブを置く場合、どこに置くのが最も暖房効果が高いのでしょうか。
それは対流型と反射型で異なります。では詳しく見ていきましょう。
対流型ストーブのテント内のベストな位置は?
この投稿をInstagramで見る
対流型ストーブをテント内に置く場合は、テントの中心部に置くのをおすすめします。
なんといっても360度囲めるということは対流型のメリットなので、皆で温まるために真ん中に置く以外の手はないでしょう。
テントの真ん中に置く方が、テント内全体に温かい空気の対流ができるので、一層暖房効果が高いです。
ただ、対流型はどうしても上方ばかりが温かくなるため、合わせてサーキュレーターを使用するのがいいでしょう。
こちらのサーキュレーターはアウトドア向けに充電式になっているので、電源のない場所でも使えます。
三脚付きまたは直接床に置いて使えるので、危険のない位置からテント内に温かい空気を循環させましょう。
出典引用:Amazon
出典引用:Amazon
そんな時は、このような囲炉裏テーブルを使うといいでしょう。
出典引用:Amazon
出典引用:Amazon
上の写真のように、火を囲むようにテーブルを設置することができます。
こういうタイプのテーブルがあれば、皆でお茶を飲んで温まりながら団らんすることができますよ。
反射型ストーブのテント内のベストな位置は?
この投稿をInstagramで見る
反射型ストーブをテント内に置く場合は、テントの端の方や壁面に沿って置きましょう。
何故なら、反射型ストーブはその名の通り熱を「反射」させて前面を温めるからです。
背面は温まらないので、温める必要のない部分を背にして置きます。
もちろん、テントの壁面にくっつけて置くのは危険なので、必ず少し離してくださいね。
反射型なら、対流型のように上方に温かい空気が溜まるということがないため、先ほどご紹介したサーキュレーターは必須ではありません。
テント内ストーブの位置について注意点
テント内にストーブを置く場合、先ほどお伝えした位置なら絶対OKというわけではありません。
気を付けなければいけない注意点がいくつかあります。
テントや物から離れたところに置く
対流型も反射型も、放熱する面からは最低100㎝以上離すことが推奨されているものが多いです。
反射型は、熱がいかないとされる後方でも20~30㎝程度は壁から離して置くようにしましょう。
理由はもちろん、近くに置いた物が高温になってしまうことや接触して引火してしまうことを避けるためです。
物だけでなく、人やペットもそれ以上近づかないように注意しましょう。
外からすぐに見える位置が好ましい
寒くてテント内にこもっていたとしても、トイレなどのちょっとした用事で少し外に出るときもあるでしょう。
その際、外からパッと見える位置に置おいておかないと、テント内の危険をすぐに発見することができません。
中にいて気付かなかった危険を気付けるようにするために、外からよく見える位置に置きましょう。
出入り口付近には置かない
上記ではよく見える位置に、とお伝えしました。とは言っても出入口付近は危険です。
人の通りが多い位置では、何かの拍子に物が接触してしまう危険性が高くなります。
また、テントのドアパネルが風になびいてストーブに接触してしまう可能性もあります。
様々な危険性が想定される出入口付近には置かないようにしましょう。
ストーブガードがあれば安心度アップ
出典引用:Amazon
ストーブと接触する危険性を下げるため、このようなストーブガードを使用するのもいいでしょう。
小さなお子様がいる場合は、これがあれば直接触ってしまうことが避けられるでしょう。
ただし、ストーブと一定距離が取れるように固定されるわけではないので、過信は禁物です。
これがあっても安全に配慮して過ごす気持ちは忘れずにいましょう。
【種類別】おすすめの対流型・反射型ストーブ
これからストーブを購入しようという人は、対流型か反射型か、どちらにするかイメージが湧いてきたでしょうか。
熱源もいくつか種類があるので迷ってしまうかも知れませんね。
そんな方に、今回はおすすめのストーブを熱源の種類毎にピックアップしましたので是非参考にしてください。
おすすめの石油ストーブ
出典引用:Amazon
こちらはトヨトミの対流型石油ストーブ。
9畳分くらいの空間を温めるのに最適。
ややコンパクトなサイズ感で、重さは8㎏弱でそこまで重くないのでアウトドアに向いています。
レトロ調のデザインもかわいくて、キャンプ場ではとても映えそうですね。
出典引用:Amazon
こちらもトヨトミで、反射型のタイプ。
レバー操作もわかりやすく、コンパクトで使い勝手のいいストーブです。
おすすめの薪ストーブ
出典引用:Amazon
ブラックでまとめたデザインがかっこいい、ソロツアーの薪ストーブ。
直火料理ができたり皿を置くラックが付いているなど、調理するための工夫が施されている実用的なストーブです。
おすすめのガスストーブ
出典引用:Amazon
こちらのロゴスのガスストーブはセンゴクアラジンとのコラボ商品。
コロンとした可愛らしいフォルムが人気の理由です。
高さ40㎝以下の小ぶりなサイズで、少人数キャンプにおすすめ。
火力によっては1.5時間でガスボンベが1本なくなるので、予備ボンベはしっかり持って行きましょう。
出典引用:Amazon
イワタニの前面に放熱するタイプのガスストーブです。
室内酸素濃度が低くなったとき、不完全燃焼をする前に自動的にストップするという非常に賢い機能付き。
持ち手も使いやすく、重さは3㎏程度なので、温めたい場所を軽々変更できるのが良いですね。
あわせて読みたい
おすすめの電気ストーブ
出典引用:Amazon
レトロ調デザインがおしゃれな、モダンデコの電気カーボンヒーター。
見た目は対流型ですが、熱源は片面のみです。
首振りモードで広範囲を温めることができる優れもの。
転倒すると自動的に電源オフになるため、テント内でも安心して使えます。
出典引用:Amazon
ピンク色が女性に人気の、アイリスオーヤマの電気ストーブ。
温かさを2段階調節できるうえ、熱くなりすぎると危険を察知し自動で電源を落としてくれます。
2.3㎏という驚異の軽さなので、荷物は軽く済ませたいという人におすすめです。
テント内にストーブを置くのにベストな位置は?対流型・反射型とは?:まとめ
ストーブの対流型・反射型について理解し、それをテント内のどこに置くのか、イメージが膨らんできたでしょうか。
皆さんのキャンプスタイルに合わせて、お好みの熱源・型のストーブを選ぶことが大事です。
また、キャンプ時のストーブの使用は危険を伴いますので、下記の記事も事前に読んでおきましょう。
テント内ストーブの危険性
冬のキャンプに向けて自分に合うストーブを探しつつ、ストーブに関する知識を深めて、安心安全なキャンプにしましょう。