なんとなく危ない気がして不安だな...
今回は、そんな皆さんの悩みや不安を解決します。
結論から言うと、前提としてそもそもテント内でストーブを点けることは推奨されていません。
なぜなら、一酸化炭素中毒の危険性があるからです。
一酸化炭素中毒とは
一酸化炭素中毒とは、ストーブが不完全燃焼した際に発生する一酸化炭素を吸い込むことで頭痛や吐き気、めまいを起こすこと。
最悪死に至ることもある恐ろしいものです。
テントは気密性が高く外気を通しづらい素材で作られています。
その上、狭い空間になるので空気の循環が非常に悪くなります。
これは容易に想像がつきますよね。
私も初めて女同士でキャンプに行った際に、テント内でストーブをつけてしばらく経ったとき友人がめまいがすると言い始めたことがありました。
テントの外で休んでいた友人を見て、隣でキャンプをしていたベテランのおじさまがすかさず換気をしろと言ってきました。
起きている時だったので友人の異変にも気付きすぐに換気が出来ましたが、今考えると少し恐ろしくなります。
寝るときは、何か起きてもすぐに気付くことが出来ないのでストーブを点けたままの就寝は絶対にやめましょう。
暖をとらないと凍え死んでしまいそうだし、寒さで目が覚めるのも残念
そこで今回は、寝るときにストーブを点けっぱなしにしてはいけない理由と、テントで寝るときのストーブを使わない暖のとり方をお伝えします。
目次
寝るときにストーブを点けたままにしてはいけない理由は?
最初に、寝るときにストーブを点けたままにしてはいけない理由を知っておきましょう。
火事の危険性が大きいため
直接火を使わないストーブやヒーターなら火事は大丈夫じゃないのか、一見そんな風に思いがちですよね。
しかし、火を使わなくても高温を扱うと火事の可能性は十分にあるんです。
室内で使う時も、近くに布類を置かない、布類を被せない、などの注意書きがありますよね。
狭いテント内では、その注意書きを普段以上に徹底して厳守しないと命取りになってしまいます。
もし寝ているときに突風が吹いてテントがストーブ に被ってしまったら。
寝返りを打って布団がストーブに触れてしまったら。
火事は簡単に起こってしまいます。
なので、就寝時のストーブの点けっぱなしは絶対にやめましょう。
一酸化炭素中毒に気付けないため
先ほどからお伝えしている一酸化炭素中毒ですが、もちろん対策はあります。
便利な世の中になり、今は一酸化炭素警報器と言うものがあります。
これは、一定の一酸化炭素量を超えると警報音で知らせてくれるというアイテムです。
起きていれば警報音で気付き、換気やストーブの電源を切ることですぐに対応することが出来ますが、寝ている時はどうでしょう。
たとえ気付いて起きたとしても、寝ぼけ眼ですぐに対応することは難しいです。
警報音で起きてもパニックになってしまいますよね。
そもそも警報器の設置する場所や電源切れで作動しないリスクもあります。
そんなことが起きたら、最悪死に至ることもあります。
私の友人も、キャンプ中に気付いたら警報器の電源が切れていた経験があると言っていました。
幸いなことに、電源がオフになっていることに序盤で気付きすぐに電池の入れ替えをしたと言っていました。
でも、そのままの状態で設置し続けていたらと考えると怖いですよね。
では寒い冬キャンプで、実際に寝るときはどのように暖をとれば良いのでしょうか。
具体的な方法をご紹介します。
寝るときのテント内の暖め方法
就寝時にストーブを切った状態で寒さを凌ぐにはどのような方法がるのでしょうか。
具体的な策を見ていきましょう。
寝る直前までストーブを使ってテント内を暖めておく
これは当たり前にも思われますが、一番確実で暖まる方法です。
もちろん、起きている時も先ほどお伝えした危険は伴いますので、注意が必要です。
ただ起きている時は、火事であれ警報音であれすぐに異変に気付き対応することが出来ますよね。
まずは、寝る直前まではストーブでテントを暖めましょう。
そして気を付ける点としては、
- 換気を定期的に行う
- 一酸化炭素警報器を設置する
の2点です。
また、ストーブを使う際に、小型のサーキュレーターやファンを併用するとテント内の暖まりが早く全体の温度をあげることが出来ます。
そう言った方法で効率よく空間全体を温めておくのも得策です。
何度もいいますが、就寝時はストーブは切りましょう。
寝ている間は危険度が一気に増しますので、寝る前にスイッチを切ることは忘れないようにして下さいね。
防寒具を上手に使う
そんなありきたりな方法、と思われるかもしれませんが、極寒の地ではただただ重ね着をしても寒さ対策としては不十分です。
きちんと温まる防寒アイテムで服装を固めましょう。
現代ならではの方法ですが、今はヒートテックという最強の武器がありますよね。
これは普段の生活で着用するよりも、キャンプなどの寒い環境時に力を発揮します。
ヒートテックのインナーとタイツを履いて(二重に履いても良いくらいです)中から暖めることを徹底しましょう。
そして、服装も裏起毛のアイテムと風を通さないジャケット等を着用し頭や首元の防寒も忘れずにしましょう。
最後に一番大事なもの。靴下です。人間が感じる寒さというのは足元から来ます。
どんなに胴体を温めても足元が寒かったら意味がありません。
靴下は一般的な靴下の上にモコモコの起毛の靴下を重ね履きしましょう。
私は初めて冬キャンプに行った時、ヒートテックやダウンの準備万端で行きました。
ですが足元は盲点で、薄手のくるぶしソックスで夜を明かしました。
足元が冷えると本当に眠れないですね。もう二度とこんな失敗はしないと強く思いました。
皆さんにはそんな失敗をしていただきたくないので足元の防寒まで忘れずにして下さいね。
冬用のシュラフ(寝袋)を用意する
シュラフにはそんなに種類がないように思えますが、実は季節に合わせて優れたシュラフは沢山あります。
一般的にシュラフには限界使用温度というものがありますので冬用シュラフは下限がマイナス5度のものを選びましょう。
ただ、冬用ともなるとダウン素材のものが多く運ぶのも大変になってしまいます。
そこで今は、インナーシュラフというものがあります。一般的なシュラフの中に重ねて使用するものです。
起毛素材、フリース素材になってるので、これ一枚でも相当体感温度に差があります。
寒い時期は、冬用シュラフを使用する、もしくは普段使用しているアイテムにインナーシュラフを併用することで寝床をしっかりと暖めましょう。
知らなきゃ危険!!テントで寝るときストーブは点けっぱなしで良いの?:まとめ
冬キャンプでストーブを上手に利用し楽しく過ごすためのポイントをまとめました。
- 寝るときにストーブを点けておく危険性
- 就寝時の暖のとり方① 直前までストーブの使用を
- 就寝時の暖のとり方② 防寒具の徹底使用を
- 就寝時の暖のとり方③ 冬用シュラフとインナーシュラフの使用を
皆さんこれでテントで寝るときにストーブを使う危険性、就寝時のストーブ以外での暖のとり方がマスター出来ましたね。
寒い時期でも、キャンプは思い切り楽しみたいものです。
先にお伝えした対策をしっかりと行って安全で楽しいキャンプ時間を過ごしましょう。