テントを張ったら去年はなかった黒い点々が‥ 高いお金を出して、気に入って買ったテントなのに。
みんなどんな風にテントのメンテナンスをしているの?
そんな疑問にお答えします。
キャンプをしている時までは楽しいですが、テントの片付けは何かと気をつけることも多いし、ついつい面倒になってしまいますよね。
雨に降られようものなら、なおさらです。
でも、テントに払ったお金を思い出してください。決して安くはなかったはずです。
毎年買い換える物でもありません。
それからは、しっかりと手入れをしているので、今使っているテントは8年目になります。
テントの寿命を左右するのは普段のメンテナンスと扱い方です。
ぜひ大切なテントを長生きさせてあげましょう。
テントの寿命を長くできる秘訣と、そのために気をつけること、をお伝えします。
目次
テントを長持ちさせるための基本
愛用テントを長持ちさせるには、メンテナンスは絶対に欠かせません。
大切なテントを長持ちさせる基本の3つのポイントを押さえておきましょう。
ポイント
- しっかりと乾かす
- 汚れをきれいに落とす
- 高温多湿の場所を避けて保管
しっかりメンテナンスした状態で保管することで、カビの発生を防ぐことができ、テントの劣化を最小限におさえられます。
【重要】 しっかりと乾かす
テントを良い状態で保管しておくには、とにかく乾燥した状態を保つことです。
テントは、雨や夜露などで濡れていることが多いです。
テントの大きな脅威になる湿気は、カビの発生やテントへのダメージにつながります。
しっかりと乾かしましょう。
テント撤収時、乾かすもの
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テント
夏場や、お天気が良い日でも、テントは朝露や結露で湿っています。
テントは濡れる物だと思っておきましょう。
テントを横に倒して日当たりの良い場所や風通しの良い場所に置いて乾かすのも◎。
干せる場所がない時は、テントを裏返しにして木の枝やチェアにかけておきましょう。
完全に乾くには時間がかかります。
撤収する2時間ほど前から乾かし始めましょう。
ぜひこちらも参考にしてみてください。
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【コットンテント】カビ・泥汚れから守る!お手入れのキホン!
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フライシート
フライシートも、朝露や結露などで湿気を含み濡れています。
長持ちさせるためにも、完全に乾かしましょう。裏返してインナーの上で干します。
インナー、グランドシート
これらも日陰干しておけるとベストです。
ポイント
自在ロープを木と木に結びつけた即席の物干し竿で乾かしたり、車があれば車に覆い被せるように干します。
どちらも風で飛ばされないように注意をしてください。
【重要】汚れをきれいに落とす
泥などで汚れたまま収納すると、カビや悪臭の原因に繋がるので要注意です。
収納する前に、全ての汚れを取り除いておくことが大切です。
手で落とせない泥などの汚れの場合は、中性洗剤を薄めた水を雑巾につけて、拭き取りましょう。
注意ポイント
あまり強く拭き取るとテントの表面にある防水コーティングを傷つけてしまう可能性があるので、優しく拭き取りましょう。
おすすめです。
インナー内
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テントの中は知らない間に葉っぱや泥、食べ物のかすなどが落ちて、汚れています。
特に、テントの四隅や収納ポケットにはゴミやホコリがたまやりやすいので、しっかりと除去しておきましょう。
ホウキや粘着テープが付いているコロコロなどを使うと便利です。
ゴミやホコリを除去したら、水気をしっかり絞ったタオルで優しく水拭きをして、乾かしましょう。
ポールやペグなどのお手入れも忘れずに
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ポールやペグなど、小物もしっかりと汚れを落としましょう。
ポールやペグも同様に水分が残っていたり、土がついている状態で放置すると、サビの原因になります。
しっかりお手入れしてから収納しましょう。
ポール
濡れた雑巾などでしっかり土を落とし、乾燥させる。
汚れがジョイント部分に入り込んでいるときは、歯ブラシなどでこすって落とす。
ペグ
土をしっかり落として乾燥させる。
たわしでこすって水洗いするのも良い。
洗ったペグはタオルでしっかりと拭き、乾燥させてから収納。
雨の日のお手入れ
テント撤収時に雨が降っている場合のお手入れ方法をご紹介します。
作業はタープの下など、雨が当たらない場所で行いましょう。
表面についている雨水をある程度拭き、素早く畳みます。
雨の日は特に、テント内に湿気が溜まっています。
ペグやポールを抜く前にベンチレーションを全開にして通気を良くし、少しでもテント内の湿気を飛ばすようにしておきます。
大き目のビニール袋に入れて持って帰る
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撤収時に雨が降っている場合は、その場で干したり、乾かしたりできません。
テントを収納できるぐらいの大きさのビニール袋(ゴミ袋など)に入れて持ち帰りましょう。
ポイント
雨の日のことも考えて、大きいビニール袋をあらかじめ持参しておきましょう。
ビニール袋は多めに準備しておくといいですね。
泥などの汚れがひどいパーツがあれば、別のビニール袋に収納するようにし、汚れが他のパーツに広がるのを防ぎましょう。
帰宅してから乾かし&汚れを落とす
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帰宅したらすぐにテントを乾かすことが重要です。
長時間濡れたままで放置しておくと、カビが発生してしまいます。
自宅で乾かす時は、以下のような場所を活用しましょう
- 車の上にかぶせて干す
- ガレージや庭など、広いスペースでテントを張って乾かす
- ベランダにテント生地が重ならないように干す
参考
乾かす場所がない時は
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近くの公園に、人目を気にしながら干したこともあります。
そんな経験から、キャンプ中に雨が降ると、帰ってからのメンテナンスのことが頭をよぎってしまいます。
憂鬱な気分になり、目の前のキャンプが全然楽しめませんでした。
今ではこれを自宅で使っています。愛用中のブロワです。
場所がなくても使えてありがたいです。
洗濯、乾燥、撥水加工などの処理をしてくれます。
防水、撥水スプレー
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テントやタープの、防水・撥水性能が落ちてきた時に使用しましょう。
メモ
きれいな状態にしてからスプレーすることがポイント。
スプレー液が乾燥する前に雨にさらされる状態で使用すると、防水効果が薄れてしまいます。
なので、アイテムを使用する直前にスプレーするのはおすすめしません。
少なくとも前日にスプレーして、乾かしておくことが大切です。
もし、カビが生えてしまったら
カビが生えてしまったら殺菌して死滅させることはできますが、カビの色素自体をを取り除くのは至難の業です。
漂白すると、テント生地が痛んだり、色ムラができる可能性が高くなります。
消毒用のエタノールを、ガビ発生の箇所に霧吹きで頒布し、乾燥させることでカビを殺菌できます。
カビの色素を抜くために漂白剤を使用するとテント生地を痛めるのでおすすめできません。
残念ながら、残ってしまったカビの色素は取り除くことが出来ず、汚れとしては残ったままになります。
なので、カビは生やさないようにしっかりとお手入れをしましょう。
【重要】保管方法
お手入れが終わった後のテントは、高温多湿の場所は避け温度はなるべく温度が一定の場所に保管しましょう。
保管する場所の温度が変化するとそれも、カビやサビが増える原因になります。
調べたら保管していた場所の温度が高かったようです。
そんなことにならないように、日があまり当たらないところを保管場所に選びましょう。
キャンプ中に気をつけること
後のメンテナンスを少しでも楽にできるように、テント中からできることを紹介します。
グランドシートを敷く
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ポイント
グランドシートを敷くことで、地面からの汚れと湿気、さらにはテント自体のダメージを防ぐのに重要な役割を果たします。
居住面での快適さにプラスして、テントをいい状態で長持ちさせることができます。
雨が降った後など、地面が濡れているところにテントを設営する場合、インナーマットやシュラフが濡れたり、浸水したりする恐れがあります。
でも、グランドシートを使用することで撤収時の手間が省けて助かります。
テントをピンと張る
天候が安定している、風がないような場所でもテントは、ピンと張るように心かけましょう。
張りが甘いと、たるんだ部分やシワとなった部分に湿気やシワが残りやすくなります。
取れずらい汚れの原因にもなってしまいます。
あとのメンテナンスの手間を考えれば、どんな天候でも手を抜かずにテントを「ピンっ」と張ることを意識しましょう。
キャンプの達人!テントの寿命を10年伸ばすメンテナンスの秘訣: まとめ
- テントを長持ちさせる基本
- しっかりと乾かす
- 汚れをきれいに落とす
- 雨の日のお手入れ
- 保管方法
- キャンプ中から気をつけられること
あれこれ迷って購入した愛用のテント。
キャンプのパートナーとして、末永く一緒に出かけられるよう、メンテナンスはしっかりとしてあげましょう。
大事に使うと、キャンプもより一層楽しいものになりますよ。