テントの中で横になったことがありますか?669r
オートキャンプ場で「テント設営済み」なら入ったことがある、という方もいらっしゃるのではないでしょうか?
テントって「テント自体を地面にそのまま張っている」と思っている方が結構いらっしゃるのですが、実はそうではないのです。
そして、テントだけを張って中で横になってみるとどうなるかわかりますか?
「直接地面に寝ない」というだけで、地面の感触はモロに伝わってきます。
- 森林部であれば「木の葉や小枝のゴソゴソ感」
- 土の上であれば「土のしっとり感やねっとり感」
- 砂利であれば「ゴロゴロ感に体に跡がつくほどの痛み」
- 雪や氷の上であれば「凍死してしまうほどの冷感」
などなど、全く快適ではないことが一瞬で理解できることでしょう。
テントを使用するときには、多くの方が「マット類は必要だ」と言われています。
ここでは、マット類の種類や用途、使い方など、これからテントを準備していく方が目的をもって揃えられる情報をお伝えいたします。
テントのマット類の種類
テントで過ごすためには、いくつかのマットやシート類を組み合わせて使用することが多いです。
寝心地は個人の価値観でも大きく左右するので、紹介するものが全て必要かと言われれば、そうでないかも知れません。
また、季節や場所によっても必要なものが違うものです。
同じ場所でも個人の感じ方によより必要なものは違ってくるということは理解しておいて欲しいと思います。
主にテントで過ごす時のマット類に関しては以下の通りです。
主なマット類
- グランドシート
- テントの床
- インナーマット
- 銀マット:クッション材
- テントマット:敷布団
- エマージェンシーシート
- シュラフ
(エマージェンシーシートやシュラフはマット類ではありませんが、寝るときは寝具になるのであげてます)
意外と何種類かあるのですよ。
それぞれの役割
ここではそれぞれのマット類の役割をご紹介します。
グランドシート
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グランドシートは地面の上に直接敷く(地面とテント間に敷く)もので、泥汚れや破損などからテントを守ってくれる役割があります。
そして地面からの凹凸感を多少軽減してくれる機能もあるのです。
雨天時には非常に浸水しやすいですが、使用することでシュラフなどが濡れないようにする目的も大切な役割でしょう。
- ブルーシートで代用
グランドシートは専用のものが良いですが、揃えにくい場合もあるでしょう。そんな時には時にはブルーシートで代用できるものです。
目的から考えると汚れたり破れたりということが起こるものなので、多少安価なもののほうが破れたときのショックは少ないですよね。
ホームセンターの「あの青色」ブルーシートでもいいのですが、雰囲気が出るように「くすんだ色系」のものであれば場所に馴染みますよ。
テントの床
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インナーテントがそれに当たります。
インナーテント自体が袋状になっているので、寒ときに隙間風を防いでくれたり、暑い時期は虫の侵入を防いでくれます。
インナーマット
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テントの中、床の上に直接敷くのがインナーマットです。
地面の凹凸が気にならなくなるだけではなく湿気、冷気をやわらげてくれます。(ココが一番の目的かも知れませんね)
- インナーマット1枚 → 2枚にすると寝心地がぜんぜん違う
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2枚目は柄物にすると雰囲気が良くなりますよ。
2枚にするだけでクッション性も良くなるし、横になった時の感触もだいぶ良くなります。コットン系であれば、床の結露もだいぶ防げます。
インナーマットは純正品がジャストサイズなのでオススメ。小さかったりすると嫌な感じだし、広いと邪魔です。大き過ぎると保管の場所をとりますよ。
インナーマットは敷布団的な感じだと思っていただければ想像しやすいかと思います。
クッション材:銀マット・テントマット・インフレーターマット
・銀マット
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銀マットはキャンプだけではなく、こたつの下に敷いたり、寒い部屋の下に敷いたりいろんなシーンでも使われていますよね。
銀マットの銀色の面には、熱を反射させる効果があり、寒い時には銀色の面を上にして敷くことでテント内の熱を逃さないようにできます。
逆に、夏の暑い時季には下向きにして地熱を遮断できるのです。発泡面を上にすることで通気性がよくなり過ごしやすくなりますよ。
もっとリーズナブルに
※寒さ対策としてはダンボールを敷くという方もいますよ。
・テントマット
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テント内で過ごすときに尻の下に敷いたり、寝る時にはシュラフの下に敷きます。
いろんなタイプや大きさがあります。寝心地も違うのでショップで触り心地を確かめてみてくださいね。
・インフレーターマット
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インフレーターマットは、ウレタンなどのが素材となっており、使用時は空気を入れて膨らませ、使わない時空気を抜いて小さく折りたたみます。
空気が入ることで「まるで」布団のような寝心地が味わえる「魔法のような」マットなんです。
栓を開けると半自動で空気を取り込んでくれるのでらくらく。床下の凹凸をかなり緩和してくれる超すぐれものです。
寝るということを重視するのであればかなり良い働きをしますよ。
エマージェンシーシート(エスケープヴィヴィ)
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クッション性はありませんが、寒さ対策としてはかなり有効なものです。冬場や雪山の時には寒さ対策で持っていってくださいね。
寝るときにシュラフを包むと暖かさが違いますよ。
シュラフ
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シュラフはなかなか手作りしたりという方はいらっしゃらないかと思います。
各メーカーからいろいろなタイプのものが販売されているので、好きなものを選んでください。
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敷き方や順番
普段から路上で寝てる人は多くないでしょうし、家では布団やマットレスの上で寝ている方かほとんどですよね。
ましてやキャンプに行く機会の少ない方は、テントでの寝心地に体の痛みを感じるかも。そんなの嫌ですし、自分のパフォーマンスも下がりますよね。
前述したマット類をどのように敷くかは、人により、季節により、場面により必要なものは違うものです。
ですが、このような敷き方をすることが多いです。
これは一例なので、この通りにしないといけないということはありません。
寝心地重視でインナーマットを2枚にするとか、銀マットの代わりにインフレーターマットを使用するという方もいらっしゃいます。
いろいろ試してみて、自分に合う方法を探してみてくださいね。
テントでマット類はどれだけ持っていく?
マット類は全部持っていったほうがいいんだろうか?と心配になる方もいらっしゃいます。いくつかの意見を聞いてみました。
Q.マット類は全て持っていったほうが良いでしょうか?
- いろいろです。テント・テントマット・シュラフだけの人もいる。特にソロは個人の価値感なので「コレ」という決まりはない。
- 銀マットとインフレーターマット。これでやってる人もいる。この方法もソロの人が多い。
【出典引用:Twitter】
Q.テント内の床一面に敷き詰めるテントマット(シュラフの下に敷くマットとは別)は必要性高いですか。買ったほうがいいでしょうか。
- 銀マットは軽くて、少しクッションが有り、断熱効果も有るので住み心地が良くなりますが、とてもかさばります。
- 初めてテント泊をされるのならば、使った方が快適です。
- 結露対策に有効だと思っている(経験上)んですが、どうなんでしょう?
【出典引用:Yahoo知恵袋】
敷物やマット類はそれぞれに役割があるので、まずは持っていって試してみるというのが良いということですね。
敷き毛布を追加すると更に寝心地UPしますよ!
荷物を少なくする必要がある方にはオススメしませんが、その必要がない方には毛布を敷くのがオススメ。
車で行くなら毛布持っていくのがいいでしょう。特に子供がいるなら寝心地が良いのがいいですよね。
硬い地面ばかりでは体だけではなく、気持ちも疲れてしまいます。毛布の「もふもふ感」に癒やされること間違いなしです。
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冬は毛布のもふもふ感は格別ですよね。夏も同様ですが、夏はどうしてももふもふしていると暑いので、私は「い草マット」を使っています。
荷物にはなりますが私は快適な方がいいです。夕方からの宴会に備えて、昼寝の質は大切ですよね。枕が一体型になってると便利ですよ。
テントでマットの敷き方は【冷えとゴツゴツ対策】快適に過ごす知恵:まとめ
テントを使うときに「座る」「ゴロゴロする」「寝る」という目的があります。
立っているのではなく、座ったり横になったりの「リラックスする」時間です。このような時には快適に過ごせることが大切なんだということをお伝えしてきました。
登山泊などはテント3点セット(テント・マット・シュラフ)で軽量化を図る場合がありますが、ファミリーのキャンプにはあまり必要としないことと思えます。
テントでは「熱を通さない」「ゴツゴツを通さない」そういったマットやシートを組み合わせて行くことが大切とお伝えしました。
車で行く・オートキャンプ・ファミリー・友人、サークルなどでも優先されるものは違ってくるものです。
「ファミリーで車でキャンプ場に車で乗りいれる」というシチュエーションであれば、
- 「快適に過ごせる」
- 「快適にゴロゴロできる」
- 「快適に眠れる」
これを重視してみてくださいね。
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