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テント内で使う石油ストーブはどうやって選ぶ?おすすめ5選も!

キャンプ用にテント内で使える石油ストーブが欲しいです。 大は小を兼ねるという事で、大きいのを買っておけば安心かな。

ちょっと待ってください。

ストーブを大きさだけで選ぶのは、安易すぎませんか。

形、持ち運びやすさ、給油方法や使い勝手など、色々調べてからでも遅くありません。

だって、何を重要視して選んだらいいのかわからないんだもん。

ご安心ください。この記事を読めば、キャンプ用石油ストーブに適した条件が一通りわかります。

さらに後半では、おすすめ石油ストーブを厳選してご紹介しますので参考にしてみてくださいね。

こんな方におすすめ

  • 初めて石油ストーブを購入する人
  • 冬キャンプに向けてストーブが必要かどうか悩んでいる人
  • 石油ストーブを使ったことがない人
  • 今持っている石油ストーブがどうも使いにくいという人

 

石油ストーブとは?その魅力は?

そもそも石油ストーブは、ガスストーブや電気ストーブと何が違うのでしょうか。

また、なぜキャンプ用ストーブといえば石油ストーブが選ばれているのでしょうか

石油ストーブの特徴を見ていきましょう。

石油ストーブは燃料の使い勝手が良い

石油ストーブの燃料は灯油です。

灯油は、ガソリンなどの燃料よりも比較的安定して安いのが魅力です。

ガソリンスタンド、ホームセンターなど身近な場所で売っています。

灯油の保管方法

灯油の保管方法もとても簡単です。

直射日光の当たらない涼しい屋内で、蓋を閉めて保管しましょう。

古くなっても保管状態が良ければ1年程度は問題ありませんので、前年に残ったものを使用してOKです。

石油ストーブは空気が乾燥しない

冬にエアコンを利用する人も多いと思いますが、デメリットは乾燥ですね。

ところが、石油ストーブの場合は逆です。

石油ストーブの燃料である灯油には水分が含まれています

そのため、燃焼時に水蒸気が発生し加湿効果が生まれるのです。

メモ

ちなみに、ガスを使う暖房器具も、同様の効果により加湿効果があります。

床暖房、電気ストーブなどは水分を放出しませんので加湿効果はありません。

乾燥が気になる方には石油ストーブがおすすめです。

石油ストーブがキャンプに向いている理由

様々な暖房器具が存在する中、なぜキャンプでは石油ストーブがよく使用されているのでしょうか。

それは、石油ストーブは電気を必要としないからです。

灯油さえあれば、ストーブ単体でオンオフできるものがほとんどなので、非常に利便性が高いです。

災害時に使用できるというのも強みですね。

体験談

我が家は冬キャンプでは、電気毛布を愛用しています。

ところが一日中点けっぱなししていたことに気付かず、バッテリーがなくなってしまい深夜凍えてしまった経験があります。

ストーブなら「火がついている」という危機感があるので、点けっぱなしのまま忘れることなんてなかったのに、と感じました。

電気暖房器具は安全ではあるが、こんなデメリットもあるのかと思い知りました。

 

テント内で石油ストーブを使う場合の注意点

石油ストーブは、電気を使う暖房器具と違って「火を使う」という大きな特徴があります。

非常に温かいというメリットと同時に、危険性が高いというデメリットもあります。

下記2点の注意点をよく理解し、事故を防ぐための準備をしましょう。

一酸化炭素中毒に注意する

石油ストーブの使用中に起こる事故の多くは、一酸化炭素中毒によるものです。

一酸化炭素中毒は、物が燃焼中に空気(酸素)不足で不完全燃焼を起こし、一酸化炭素が室内に充満することで起こります。

一酸化炭素中毒の症状

  1. 初期:頭痛、めまい、意識がぼんやりするなど
  2. 中期:胸痛、不整脈、失神、血圧低下、運動障害など
  3. 重症:昏睡、けいれん、意識消失など
  4. 後遺症:ふるえ、記憶障害、視力障害、精神障害など

一酸化炭素中毒を防ぐ方法は、「換気する」の一択です。

テントのベンチレーションを開けて、一酸化炭素をテント内から逃がしていけば一酸化炭素中毒は免れます。

火事・火傷(やけど)に注意する

火事・火傷は、いつでも・誰もが注意すべきことです。

テント内でストーブを使う場合は、非常に狭い空間となるのでとくに注意が必要です。

火事・火傷を防止するためのポイント

  • ものを近くに置かない。テント内ではぶら下げているものに注意。
  • 就寝中やテント近くに誰もいない時はストーブを消す。
  • ストーブガードを利用して、物理的にストーブに近づけなくする。

こちらは実際のキャンプ場の火事現場です。

非常に恐ろしいですね。

 

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テント内で使いやすい石油ストーブのチェックポイント

ここでは、どんな石油ストーブを選んだらいいのか、ポイントを挙げていきます。

ご自分のキャンプスタイルに合わせて検討してみてください。

①対流型か反射型か

石油ストーブには、「対流型」と「反射型」の2つのタイプがあります。

対流型とは、円柱型で周りを囲んで暖を取れるタイプ。

温かい空気が上方へ向って対流を起こし部屋全体を温めてくれますが、足元は比較的ひんやりしてしまいます。

室内の中心に置くと効果が高いです。

反射型とは、一般的に四角い形で、熱源の奥の反射板が熱を反射させて正面を集中的に温めるタイプのもの。

手や足などが冷えてしまったときに直接温めやすいです。

室内の壁面に置き、主にその前面辺りを温めます。

参考

我が家は反射型ストーブ派です。

対流型ストーブはどうも顔がほてってしまうので少し苦手です。

子供たちがいると、テントの中心部に置くと邪魔に感じるので、反射型を端に置くのがちょうどいいのです。

②何畳用か

石油ストーブは、広さ6畳用~20畳用程度のものが一般的です。

同時に暖房出力というものも温かさに関係してきます。

ポイント

暖房出力は各ストーブに明記してあり、室内に与える熱量を数値化したもので、数字が大きいほど温かいというイメージです。

また、暖房出力の最低出力が小さい方が、より弱い燃料で運転し続けられます

燃料の調節や節約を考えるなら、最低出力も大きなポイントになります。

大型テントならストーブも大きいものが欲しくなりますね。

ところが、大型テントとは言っても6畳前後なので、小型のストーブで十分なのです。

6畳の広さを温めるには、暖房出力は2~3kwが適切です。

また、車に入るのかどうか、ストーブに合う量の灯油を持ち運べるかということも同時に考える必要があります。

単にストーブのサイズが大きければいいというわけではないのですね。

③運びやすさ

石油ストーブをキャンプに持っていくなら、運びやすさも重要です。

持ち運び用ハンドルが付いているか、運ぶのに難しい複雑な形状ではないかをチェックしましょう。

冬キャンプとなると荷物も多くなるので、車の中にも入れやすいかどうかもよく検討しましょう。

体験談

私は円柱型の対流式ストーブをキャンプに持って行ったことがありますが、車の荷室に入れるにはちょっとかさばると感じました。

反射式だったら四角い形なので荷室にフィットしたのかも、と少し後悔しました。

夏のキャンプでも車の中はこんなにいっぱいになります。

車の荷室に入れられるかどうかが、最大の難関かも知れません。

 

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④給油方法

給油方法が複雑だと、灯油をこぼしてしまうリスクがあるので、できるだけ簡単なものを選びたいですね。

対流型ストーブの場合、下部にある小さなフタを外してそこに灯油を流し込みます。

一方、反射型ストーブは中にあるタンクを取り出して、そのフタを外して灯油を流し込む方法がとなるので、対流型ストーブよりも1ステップ多いです。

⑥デザイン

自分の好みのデザインであると同時に、キャンプシーンに合うかどうかということも想像しましょう。

対流型ストーブは、アウトドア感のあるものからレトロ調なものまで、全体的にデザイン性が高いです。

反射型ストーブは、やや生活感を感じさせるような、いかにも「家電」なデザインのものが多いです。

対流型ストーブがあるとカッコよくおしゃれに見えてしまう例です。

 

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こちらも全体的にオシャレですが、反射型ストーブがやや生活感を醸し出していますね。

 

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⑦価格

様々なところにお金がかかるキャンプ。予算内かどうかもポイントになります。

石油ストーブは1万5千円~6万円くらいの価格帯で、2~3万円台が中心です。

キャンプ用なら年に数回の使用ですが、家と兼用となると使う頻度も上がるので、多少ふんぱつして機能性の高いものを選ぶのもアリでしょう。

他の項目とのバランスを見ながら、最適なお値段のものを選べるといいですね。

 

テント内で使う石油ストーブおすすめ5

色々と石油ストーブについて理解が深まったところで、おすすめ商品を見てみましょう。

キャンプにおける実用性・人気度・デザイン性に注目して選んだ5選です。

是非参考にしてください。

ALPACA(アルパカ)コンパクトストーブ

出典引用:Amazon

アルパカのストーブは、専用バッグ付きで持ち運びにとても便利です。

デザインもかっこよく、キャンプシーンに馴染みます。

暖房出力は3.0kWでしっかり馬力もあります。

寸法(高さ×幅×奥行) 40.5×35×35㎝
本体重量 6.6㎏
油タンク容量 3.7Ⅼ
暖房出力 3.0kW

TOYOTOMI(トヨトミ )ランタン調 対流型

出典引用:Amazon

ランタン型のデザインがとてもかわいいトヨトミの対流型ストーブ。

タンクが2重構造で油がこぼれにくいのが高ポイントです。

また、衝撃が加わると自動的に消火もしてくれ、安全性に優れたストーブです。

暖房出力はやや低めなので極寒の地では物足りないです。

寸法(高さ×幅×奥行) 48.5×39×39㎝
本体重量 6.2㎏
油タンク容量 4.9Ⅼ
暖房出力 1.25~2.5kW

CORONA(コロナ)ポータブルストーブ 対流型

出典引用:Amazon

とても温かいというレビューが多い、コロナの対流型ストーブ。

その分、燃費が悪いのがデメリットです。サイズと重量も他のものより一回りアップします。

大型テントの場合や、家でも使うという人におすすめです。

寸法(高さ×幅×奥行) 55.3×46×46㎝
本体重量 9.9㎏
油タンク容量 7Ⅼ
暖房出力 5.14kW

CORONA(コロナ) 石油ストーブ 反射型

出典引用:Amazon

ベーシックな形のコロナの反射型ストーブ。

反射面が広いため、広範囲を温めてくれます。

ハンドル調整により、細かい火力調整が簡単にできるのが魅力です。

寸法(高さ×幅×奥行) 47.5×45×32㎝
本体重量 7.4㎏
油タンク容量 3.7Ⅼ
暖房出力 2.24kW

TOYOTOMI (トヨトミ)コンパクト 反射形

出典引用:Amazon

ややコンパクトなサイズ感のトヨトミの反射型ストーブ。

反射面の幅は狭いものの、暖房出力は十分にあるので温かさに問題はないです。

ハンドルも付いていて、持ち運びやすさは完璧です。

チャコールグレーの色合いがアウトドアシーンにも馴染みます。

寸法(高さ×幅×奥行) 46×31×36㎝
本体重量 7.5㎏
油タンク容量 3.6Ⅼ
暖房出力 2.44~2.87kW

テント内で使う石油ストーブはどうやって選ぶ?おすすめ5選も!:まとめ

石油ストーブは冬キャンプで大活躍するアイテム。

重要なアイテムがゆえに、どれを買えばいいか悩んでしまうでしょう。

もしキャンプ用として使いづらかったら家で使ってしまおう、と割り切って考えると決めやすいですよ。

石油ストーブはレンタルすることもできるのですが、やはり購入した方がコスパは断然いいです。

長く使える良いものを選べるよう、この記事を復習して納得のいくストーブを手に入れましょう。

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